アルツハイマー型認知症とは? [美容・健康・ストレス]
「認知症」は一つの病名ではなく、何らかの原因により記憶や認識、判断などの認知機能が低下し、生活に支障をきたしている状態を指します。
その類型のうち最も多いとされているのがアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)です。
脳器質性精神障害では、老年期または初老期の認知症が主な対象となります。
したがって、アルツハイマー型認知症、ピック病、レビー小体型認知症との判別がリハビリテーションの方向性を決定づけます。
ここでは、冒頭にあるように、アルツハイマー型認知症について記していきます。
・アルツハイマー型認知症とは?
研究によって差はあるものの、認知症の半数近くがアルツハイマー型認知症であるといわれています。
かつては「アルツハイマー病」が40代の女性から発見されたことから、当初は比較的若い世代に発症する病気を指し、高齢になってから同様の症状を示す状態を「アルツハイマー型認知症」と分類していました。
しかし、現在は病理学的に同じものであると認識されるようになり、近年では「アルツハイマー病」と「アルツハイマー型認知症」はほとんどの場合区別せず、同様の状態を指す言葉として使われています。
・症状と進行
①アルツハイマー型認知症の主な症状は下記の通りです。
②物忘れなどの記憶障害
③時間や場所や人物の認識がうまくできなくなる見当識障害
④ものごとを計画立てて順にこなすことが困難になる実行機能障害
⑤更衣や道具の使い方がわからなくなる失行
⑥計算や言葉の能力の低下
上記の症状はアルツハイマー型認知症に限らず、認知症をもつ方のほとんどに多かれ少なかれみられるものです。
ただし、人により症状の出かたの差は大きく、これらの症状が一律に出現するわけではありません。
一方、このこれらの症状から派生して、うつや無気力、妄想や幻覚、暴言や暴力などの行動・心理症状が生じることがあります。これらは適切な支援や環境によって生じないこともある二次的な症状とされています。
・診断と治療
診断
アルツハイマー型認知症を含め認知症の診断では、認知機能、記憶、実行機能などについて、口頭で簡単な質問をするなどの神経心理学検査(長谷川式認知症スケールやミニメンタルステート検査など)が実施されます。また、頭部MRIによる脳画像検査なども行われます。
そして神経心理学検査が一定の水準を下回ること、脳の萎縮がみられることなどで診断が下されます。
しかし、診断結果が判明することへの不安からご本人もご家族も受診を避け、発見が遅れてしまうことがよくあります。
治療
現在のところ、アルツハイマー病に対する根本的治療法はみつかっていません。しかし、早期発見ができれば、ご本人やご家族にとっても心の準備ができ、進行をゆるやかにするなど選択する支援の幅が広がります。
薬
低下した脳の働きを改善するといわれるアリセプト、レミニール、リバスタッチ、脳細胞の損傷を防ぐとされるメマリーの4種類が抗認知症薬として使用されています。
これらは、アルツハイマー型認知症の進行を遅らせるとされています。
第一義的な処方ではありませんが、対症療法薬もご本人とご家族の負担を軽減するために役立つ可能性があるかもしれません。
・イライラや妄想に効果があるとされる抑肝散(よくかんさん)
・時間の見当識障害によって生じる睡眠障害に対する睡眠薬
・強い不安や焦燥感を抑える精神安定剤など
ピック病、レビー小体型認知症については、また別の機会に。
その類型のうち最も多いとされているのがアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)です。
脳器質性精神障害では、老年期または初老期の認知症が主な対象となります。
したがって、アルツハイマー型認知症、ピック病、レビー小体型認知症との判別がリハビリテーションの方向性を決定づけます。
ここでは、冒頭にあるように、アルツハイマー型認知症について記していきます。
・アルツハイマー型認知症とは?
研究によって差はあるものの、認知症の半数近くがアルツハイマー型認知症であるといわれています。
かつては「アルツハイマー病」が40代の女性から発見されたことから、当初は比較的若い世代に発症する病気を指し、高齢になってから同様の症状を示す状態を「アルツハイマー型認知症」と分類していました。
しかし、現在は病理学的に同じものであると認識されるようになり、近年では「アルツハイマー病」と「アルツハイマー型認知症」はほとんどの場合区別せず、同様の状態を指す言葉として使われています。
・症状と進行
①アルツハイマー型認知症の主な症状は下記の通りです。
②物忘れなどの記憶障害
③時間や場所や人物の認識がうまくできなくなる見当識障害
④ものごとを計画立てて順にこなすことが困難になる実行機能障害
⑤更衣や道具の使い方がわからなくなる失行
⑥計算や言葉の能力の低下
上記の症状はアルツハイマー型認知症に限らず、認知症をもつ方のほとんどに多かれ少なかれみられるものです。
ただし、人により症状の出かたの差は大きく、これらの症状が一律に出現するわけではありません。
一方、このこれらの症状から派生して、うつや無気力、妄想や幻覚、暴言や暴力などの行動・心理症状が生じることがあります。これらは適切な支援や環境によって生じないこともある二次的な症状とされています。
・診断と治療
診断
アルツハイマー型認知症を含め認知症の診断では、認知機能、記憶、実行機能などについて、口頭で簡単な質問をするなどの神経心理学検査(長谷川式認知症スケールやミニメンタルステート検査など)が実施されます。また、頭部MRIによる脳画像検査なども行われます。
そして神経心理学検査が一定の水準を下回ること、脳の萎縮がみられることなどで診断が下されます。
しかし、診断結果が判明することへの不安からご本人もご家族も受診を避け、発見が遅れてしまうことがよくあります。
治療
現在のところ、アルツハイマー病に対する根本的治療法はみつかっていません。しかし、早期発見ができれば、ご本人やご家族にとっても心の準備ができ、進行をゆるやかにするなど選択する支援の幅が広がります。
薬
低下した脳の働きを改善するといわれるアリセプト、レミニール、リバスタッチ、脳細胞の損傷を防ぐとされるメマリーの4種類が抗認知症薬として使用されています。
これらは、アルツハイマー型認知症の進行を遅らせるとされています。
第一義的な処方ではありませんが、対症療法薬もご本人とご家族の負担を軽減するために役立つ可能性があるかもしれません。
・イライラや妄想に効果があるとされる抑肝散(よくかんさん)
・時間の見当識障害によって生じる睡眠障害に対する睡眠薬
・強い不安や焦燥感を抑える精神安定剤など
ピック病、レビー小体型認知症については、また別の機会に。
2019-05-18 10:32
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